「GSBWシンポジウム&2022年度エコマテリアル・フォーラム シンポジウム」開催ご案内

篠原理事からの情報です。

カーボンニュートラルの切り札として期待されている太陽光発電や風力発電の再生可能エネルギーですが、我が国では一旦急速に普及が進んだものの、いま普及速度に陰りが見えてきています。それには、火力発電等を主体とするグリッドとの連結の問題とともに、これらの再生可能エネルギー設備が自然環境の破壊につながるのではないかという指摘が出てきているのも一要因だと考えられます。そもそも再生可能エネルギー源は自然であってもそれを電力に転換する設備は人工物ですので、本来再生可能エネルギーの利用は「自然共生」をこれまで以上に意識する必要があったわけです。

そこで、単に「再生可能エネルギー」なら何でも良いという姿勢ではなく、少なくとも自然とともに生きる産業である農業や漁業と共生できる再生可能エネルギーを目指して、大地の緑と結びついた太陽光発電「グリーンソーラー」および海洋の青と結びつきブルーカーボンも促進する風力発電「ブルーウインド」、これらを、新たな再生可能エネルギーの視点として進めていくことを提案します。

まず、ここではその第一歩として、再生可能エネルギーに自然共生の視点から取り組んでいる方々や、ブルーカーボンを推し進めている方々に講演をいただき、これからの、自然共生型再生可能エネルギーやそれと結びついた、ブルーカーボンなどの自然資本活用形のカーボンニュートラルの取り組みの交流を進めていきたいと思います。多くの方々のご参加をお待ちしております。

日時:2022年10月5日(水)13:30 ~ 16:55

場所:学士会館 202号室 (Web配信もあり)

主催:(一社)サステイナビリティ技術設計機構、エコマテリアル・フォーラム

 参加登録:https://221005gsbw.peatix.com/ (参加登録するとWeb配信情報が得られます)

参加費:無料

〇プログラム

13:30-13:40 趣旨説明 (一社)サステイナビリティ技術設計機構 代表理事 原田幸明

13:40-14:00 農業共生型太陽光発電の取り組み 市民エネルギーちば 宮下朝光

14:00-14:10 Green Solar は世界に広がる 市民エネルギーちば 東光弘 (ベトナムからオンライン予定)

14:10-14:30 日本の将来を見据えた再生可能エネルギーの課題 東京財団政策研究所 主席研究員 平沼光

休憩&名刺交換

14:45-15:00 東北地方太平洋岸における藻場再生の取組み 宮城大学 北辻政文

15:00-15:15 物質循環を考慮した漁業共生型風力発電への期待 サステイナビリティ技術設計機構理事 林明夫

15:15-15:35 脱炭素化に向けたブルーカーボンの活用 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 渡辺謙太

15:35-15:55 日本を風力でつなぐ龍宮計画提案のご紹介 環境ウォッチTOKYO 代表 牛島聡美

16:00-16:15 エコマテリアルフォーラムの活動紹介 岩手大学 山口明

16:15-16:35 所有、運営する施設におけるコミュニティに根ざした自然共生型再生可能エネルギー活用

パタゴニア日本支社 ブランド・レスポンシビリティー・マネージャー 篠健司

16:35-16:50 あいさつ 横山信一参議院議員(水産学博士)

16:50-16:55 閉会の挨拶 エコマテリアルフォーラム 篠原嘉一