小型家電リサイクル率は5%以下

昨年の末に行われた産業構造審議会の廃棄物リサイクル部会小型家電リサイクル小委員会でだされた資料によると、小型家電のリサイクルは2015までののびから鈍化し、2013年当初の排出予想再資源化可能量に対して5%まで達していません。金額ベースだとなんと3%程度です。

同じ資料によると、小型家電リサイクルを実施している自治体は着実に伸び人口ベースでは90%を超えています。

つまり、問題は一人あたりの回収量で、全国平均で年間一人当たり400gを超えた程度です。

やはり、小型家電を持ち寄る人の数を増やすことが重要です。

ただ、一部の市町村では、昨年の4月から小型家電リサイクルが伸びているというデータもあります。下の図は、「都市鉱山メダル」実現の署名でも数が多かった市の小型家電リサイクルの昨年からの変化です。JOCと環境省などの「みんなのメダルプロジェクト」が始まった2017年4月以降はのきなみ前年度より高くなっています。また京都市も京都マラソンの優勝金メダルを市の小型家電リサイクルから作成したところ、リサイクル率が5割がた増したと報告しています。このように市民に見える形の取り組みが、まだ5%台の回収率と市民認知度も低いのではないかと思われる小型家電リサイクルには必要だと思われます。