LCAと水リスク分析から読み解く、企業のサステナビリティ戦略のセミナー

岡部理事からの情報です。

LCAと水リスク分析から読み解く、企業のサステナビリティ戦略のセミナー
気候変動や生物多様性の損失、水資源の枯渇など、地球規模の環境課題が深刻化しています。国際的には「カーボン」だけでなく、「ネイチャー」や「ウォーター」など、より広範な自然資本への配慮が求められる時代へと移行しています。EUの製品・組織の環境フットプリント(PEF/OEF)ガイドラインやTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)などの動きにより、企業は製品や事業活動に関わる環境影響を定量的に評価し、その責任について開示するとともに影響低減に向けた管理が求められるようになっています。 特に水資源に関しては、使用量だけでなく、生態系を含む自然への影響を事業の拠点だけでなくサプライチェーン全体でどう評価するかが重要なテーマとなっており、従来の事業拠点における「取水量」や「水使用量」の把握だけでは不十分です。

本セミナーでは、LCA(ライフサイクルアセスメント)と水リスク評価の国際的な最新動向を踏まえ、企業が今後の環境戦略をどう構築すべきかを考える機会を提供します。講師は、LCA研究の専門家であり、国際的に広く利用されている環境影響評価指標(AWAREなど)の開発にも携わる 産総研・本下晶晴。国際潮流と整合した環境影響評価手法と、企業の実務に活かせる視点をわかりやすく解説します。

プログラム詳細

本セミナーはオンラインによるオンデマンド配信です。視聴可能期間中であれば、何度でも繰り返しご覧いただけます。
■開催日時
オンデマンド配信:2025年12月10日(水曜日)10:00~2025年12月26日(金曜日)23:59

■参加費 無料

お申し込みはコチラから(無料)
https://client.eventhub.jp/form/e57cfacd-2a03-4208-81de-128288a8928a/formprofile?isTicketSelected=true

※申込み後、当日の案内メールが届かない方は、お手数ですが以下までご連絡ください。

マテリアルDXイベント担当( MDX-eve-ml@aist-solutions.co.jp
スケジュール(約45分)

イントロダクション
企業経営に求められるサステナビリティ対応と自然資本管理
LCAで見える化するサプライチェーンの環境影響
企業経営と自然資本との関わりとサプライチェーン
サプライチェーン全体を対象とした環境影響評価
LCAによる環境影響の“見える化”事例
水リスクの分析と企業経営への展開
水ストレスとは何か、注目される背景と重要性
バリューチェーン全体での分析アプローチと事例紹介
TNFDのLEAPアプローチとの接続
企業にとっての最初のステップ
取り組みを始めるための実務的アプローチ
分析結果を意思決定や情報開示に活かす方法
部門横断的な推進に向けたポイント
有料講座のご案内
有料講座で学べる実践内容の紹介

※講演内容およびプログラム構成は、スピーカーや主催者の都合により一部変更と
なる場合がございます。

スピーカー紹介
国立研究開発法人産業技術総合研究所
ネイチャーポジティブ技術実装研究センター 自然資本サステナビリティ研究チーム
研究チーム長兼務)安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ 本下晶晴

専門分野は環境工学(ライフサイクル影響評価、環境システム、ウォーターフットプリント、持続可能性評価)。博士(工学)。

2003年、広島大学大学院工学研究科環境工学専攻 博士課程後期を修了。同年、産業技術総合研究所に入所。ライフサイクルアセスメント手法およびサプライチェーンにおける環境リスク分析手法の開発に従事し、企業における環境リスク評価の技術コンサルティングを通じた普及活動を行うとともに、WBCSDのTire Industry ProjectのAssurance Group委員などとして日本だけでなく世界の産業界の持続可能性向上にむけてLCAの専門家としてのアドバイスなどを行っている。ウォーターフットプリントを中心としたLCAにおける環境影響評価手法の世界標準化にも従事し、2013年よりLife Cycle InitiativeフラッグシッププロジェクトGLAMの主要メンバーとして国際協力を進めるとともに、2019年より同プロジェクトの自然資源タスクフォースのリーダーを務める。2025年4月より現職。