アーカイブ: 2006年

「初の天然プラスチックPHA用商業生産工場建設」

ADM社とメタボリックス社が、年間5万トンのPHA生産能力を持つ工場建設を発表しました。
 Archer Daniels Midland社とMetabolix社は、再生可能な天然ブラスチックPHAの最初の商業的生産工場を北米に建設すると発表しました。 この工場は、当初、年間5万トンの生産能力を持ち、両社が設立する合弁会社に製品を供給するということです。 PHAは、トウモロコシの糖質などの農産原料から発酵技術のみを用いて生産されるプラスチックで、紙コーティング、フィルム、金型成形品など広範囲の用途に利用可能です。 また、生分解性に優れ、高温・低温いずれのコンポストでも分解可能で、さらに海洋などの自然環境中でも分解可能です。

〔文責〕山下宏一  理化学研究所 中央研究所 化学分析チーム

「すごい自然のショールーム開館」

自然の仕組みを低環境負荷技術のヒントに。
 ネイチャーテック研究会は、人間のテクノロジーに応用できる可能性を秘めた自然の「すごさ」を集めたWEBページ「すごい自然のショールーム」を開設しました。 人間の生活をよりよく変える可能性のある自然や生き物の「ふしぎ」や「すごさ」を楽しく紹介することで、子供から大人まで、 自然に興味を持ってもらうことを狙いとしています。従来の自然模倣技術のコレクションだけでなくオリジナリティの高いトピックも多く、研究のヒントにもなりそうです。 データの数やより詳細な研究情報は今後もどんどん追加される予定で、一般向けとしてだけではなく、 研究者の情報集めや分野横断的な交流にも役立つよう発展することが期待されます。
〔文責〕垣澤英樹  (独)物質・材料研究機構 コーティング&複合材料センター

研究室紹介2

「(株)神戸製鋼所 機械研究所 化学環境研究室のご紹介」
 神戸製鋼所は、鉄のほかアルミ銅、機械の事業部門を持っており、さらに特長ある製品を生み出す関連会社も数多く存在します。 私達は、神戸製鋼グループの化学分野の技術を支える専門集団として、機能性素材、プロセス工学、環境浄化に資する技術開発に取り組んでいます。

 連絡先: ㈱神戸製鋼所 機械研究所 化学環境研究室
       〒651-2271  神戸市西区高塚台 1丁目5-5
       Tel: 078-992-5635   Fax: 078-992-5547
       URL: http://www.kobelco.co.jp
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「新刊『環境適合設計ツールの活用入門』のご案内」

製品設計に環境配慮性を如何に取り込むか?
そのための具体的方法が本になりました。

新刊 『環境適合設計ツールの活用入門』
―コアツールLCA,QFDE,TRIZの活用― のご案内

 日科技連出版社より、2006年1月に表記の書籍が刊行されました。エコマテリアルの研究・開発・普及に携わっている皆様方には、 マテリアルからエンドユーザに一段と近づいた製品レベルでの設計に環境配慮性を取り込む手法をご紹介するものです。
【本書の使い方】
・製造業社内での環境適合設計の研修テキスト・実務用手引きに
・大学・大学院での環境適合設計の講義用テキストに
・エコマテリアルの効果的な製品への利用の手掛かりに
【本書の対象読者】
(a) 製造業の実務者:日々の実践に有効
(b) EMS(環境管理システム)の実務者:製品のライフサイクルの管理への橋渡しに有効
(c) 学生:環境適合設計の基礎習得から研究の参考に有効
【本書の特徴】
(1) 実践的:「環境適合設計=従来の設計に対して”環境配慮”という新たなトレードオフの要素が加わった設計」を従来の設計と対比して実践的に詳説
(2) 具体的:概念だけでなく、LCA・QFDE・TRIZという3つのツールを順に利用することで、効果的な設計が行えるよう具体的に作業手順を詳説
(3) 適用事例付き:3つの異なる製品に適用した事例を詳説
ご興味のある方は
日科技連出版社HP →「2006年度刊行図書」→「1月」→「環境適合設計ツールの活用入門」→「詳細」

または、書店にてお尋ね下さい:
坂尾知彦, 増井慶次郎, 笠井肇 著:環境適合設計ツール活用入門-コアツールLCA, QFDE, TRIZの効果的活用方法とその事例, 173 pages, 坂尾知彦 編, 日科技連出版社, 2006, ISBN4-8171-9174-0
〔文責〕坂尾 知彦  ドイツ・ダルムシュタット工科大学 ゲストリサーチャ

「NIMSイブニングセミナーを開催します」

自然(昆虫や土など)から学んだエコマテリアルの発想を生かす。
 3月17日、物質・材料研究機構は、東京・虎ノ門でNIMSイブニングセミナー(10)を開催します。 今回のテーマは「自然(昆虫や土など)から学んだエコマテリアルの発想を生かす」です。
自然界に存在する材料の素晴らしさを解き明かし真似ることは、古くからモノづくりのよきお手本となってきました。 天然材料や生物にヒントを得た新しいエコマテリアル技術「ネイチャーインスパイヤードマテリアル」について、NIMSエコマテセンターの研究者が紹介します。
聴講費無料です。

日時 H18年3月17日(金) 16:00-18:00
(終了後、会費制で懇親会を開催予定。会費:1,000円) 18:00~19:00
〔文責〕垣澤英樹  物質・材料研究機構 エコマテリアル研究センター

「バイオポリエステル熱安定性の鍵」

生分解性プラスチックの熱安定性、本当は高い?
 再生可能資源から合成されるバイオポリエステルは、代表的な生分解性プラスチックですが、熱安定性が低く、熱成型時に起こる熱分解が問題となっていました。 しかし最近になって、バイオポリエステル自身の熱安定性は低くないことが分かってきました。再生可能資源を原料として化学重合で生産されるポリ乳酸の場合、 ポリマー中に残存する重合触媒由来の金属イオンが熱安定性を著しく低下させているということが報告されていますが、さらに、驚くべきことに微生物合成されるポリ (3-ヒドロキシブタン酸)においても、ポリマー中には細胞由来のカルシウムイオンなどが含まれており、それが低い熱安定性の原因であることが分かってきました。 これらの金属イオンは、ポリマーの酸処理あるいはポリマー鎖末端を化学修飾すると大部分を取り除くことができ、ポリマーの熱安定性も非常に向上するということです。
〔文責〕山下宏一  理化学研究所 中央研究所 化学分析チーム

[参考文献]
Polym. Degrad. Stab., 91, 769 (2006).
Biomacromolecules, 5, 1480 (2004).
Biomacromolecules, 5, 1606 (2004).
Polym. Degrad. Stab., 81, 515 (2003).

「物材機構が『物質・材料研究アウトルック』を刊行」

国内外の物質・材料研究、政策、施策の動向を分析
 物質・材料研究機構(NIMS) は、国内外の物質・材料に関わる政策、施策、研究活動等の全般的動向を分析した情報分析誌「物質・材料研究アウトルック」2005年版を刊行しました。
「アウトルック」は、国内外の物質・材料研究に関係する政策担当者、研究機関の運営管理者、研究者等を対象とし、 活動方針策定のための分析情報として活用されることを目的としています。物質・材料の主要分野について、最近の研究動向や将来の見通しがまとめられているほか、 日米欧を中心とした各国の物質・材料に関わる研究政策や研究機関の調査・分析も行っています。

〔文責〕垣澤英樹  物質・材料研究機構 エコマテリアル研究センター

「『愛・地球博』、その後」

愛知万博で推進されたバイオリサイクルやマテリアルリサイクルの成果が開示されています。
 愛知万博では、環境に配慮したバイオリサイクルやマテリアルリサイクルが推進されました。 万博終了後も、12月号のメルマガで一部紹介したような試みが継続的に実施されています。 経済産業省から「バイオプロセス実用化開発事業」を受託してこれらの事業を推進している(財)バイオインダストリー協会では、 その成果を下記のホームページで開示しています。
〔文責〕山下宏一  理化学研究所 中央研究所 化学分析チーム

「ジャニン・ベニュス『Biomimicry』の翻訳書がオーム社から刊行」

「自然と生体に学ぶバイオミミクリー」2月から店頭に
 1997年ジャニン・ベニュスが著し話題を呼んだ「Biomimicry」の日本語版が刊行されました。 自然に学び生体に似た機能を応用することにより持続可能な社会を形成することを提案し、その先進的な事例を紹介しています。 遅すぎた感すらある日本語版の出版ですが、その考え方は10年たっても色あせず、むしろますます重要になっています。 環境負荷低減に関わる技術開発に取り組む方にとって大いに興味の持てる一冊だと思います。

ご興味のある方は、こちらまで→ http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-274-50065-9〔文責〕垣澤英樹  物質・材料研究機構 エコマテリアル研究センター

JST研究プロジェクト「都市・地域構造に適合した資源循環型社会システムの構築」の終了

成果内容およびワークショップ等の資料概要の一部を
未踏協会ホームページに公開しました。

平成14年4月に(社)未踏科学技術協会内に設置いたしました「循環型材料技術委員会」では、皆様のご支援のもと、平成14年11月より平成17年10月の3年間にわたり、 (独)科学技術振興機構社会技術研究開発センターの公募型プログラム研究領域Ⅱ:循環型社会において、 研究プロジェクト「都市・地域構造に適合した資源循環型社会システムの構築」を実施いたしました。研究成果の公開につきましては、 (独)科学技術振興機構社会技術研究開発センターにおいてなされますが、研究チームにて取りまとめた成果内容およびワークショップ等の資料概要をホームページに公開しました。 今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

〔文責〕梅澤 修  横浜国立大学大学院 工学研究院 システムの創生部門

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